誕生日…幼い頃に迎えた誕生日は、「おめでとう!」って言って、
みんなからプレゼントをもらえるのが楽しみでした。
そして、だんだん大人になってきて、いつの頃からか誕生日は感謝の日と決め、
両親やきょうだいへ「ありがとう」の言葉を添えて、
心ばかりのプレゼントを贈らせていただいて感謝を伝えてきました。
しかし、先月のある会合で、
「誕生日は、この世で最も母が苦しみぬいた日であり、
その苦しみの中から自分が生命(いのち)を与えていただいた日である」
という言葉を聴いて、誕生日に込められた愛の深さと有難さを痛切に感じました。
早53年前の6月18日…母は、その苦しみの中から、私に生命を与えてくださいました。
昨日も早朝7時過ぎに母から電話がきて
「お誕生日おめでとう」という優しさに溢れた母の声を聴き、
「お母さん、苦しくて痛かったよね。産んでくれて本当にありがとうございます。
お母さんの遺伝子を受け継いで良かったです。感謝しています」
と伝えると、嬉しそうに笑っていました。
「お風呂がなかったから、お昼の2時くらいに陣痛が始まってそれから銭湯に行って、
しっかり身体を温めたから夕刻の7時前には産めたのよ。凄いでしょう?」
と懐かしそうに話す母の愛に言葉に言い尽くせぬ有難さを感じます。
誕生の「誕」という字は、「いつわり」という意味もあるそうです。
しかし、母の愛には真実の愛しか存在しない。
両親への感謝を捧げます。
今年もたくさんの皆様に有難いバースデーメッセージや
お花やプレゼントをいただきました。
「倖せ」は人とのご縁の中から生まれるのですね。
人に喜んでいただけるような生き方を心がけ、
両親に与えていただいた生命への価値を磨いていければと心に誓いました。
皆様本当にありがとうございます。
心からの感謝を捧げます。
吉岡 美千代