昨日は昼東京でしたが、講演に合わせて早めに帰ってきて、
外尾悦郎氏の講演会へ行ってきました。
アクロスのシンフォニーホールは満席に近い状態。
会場には知り合いの方も多く、
芦屋の川原さんや道草はな子ちゃんはじめ、たくさんの見慣れたお顔が(^^)
きっとあの会場にいた方も多いのではないでしょうか?
冒頭で、「地球は宇宙から見れば石ころ」からはじまった外尾氏の話は、
人は何のために生きるのか。何のために作るのか。という
大和信春先生から日頃叩き込まれた理念から入っていったので、
最初から話に引き込まれていきました。
形は引力から、窓は光から、煙突は風に答えを出してもらったと話される、
外尾氏の心地よい声とリズムはワクワクしてきて、
あっという間の1時間半でした。
終盤には
「石を彫り続けていたら、石が自分だった。
私が求めていたもの、それは私という石でした」
と軽快に話をなさる外尾氏。
自分が自分を求めること。
少しでも自分を高めることの大切さ。
夜になってふと浮かんだことは、
石が自分…じゃあ、石ころの地球も自分。
すべてはひとつに繋がっているということなのかな…と。
オリジナリティーはオリジンに戻ること。
ジャストの精神(ちょうどいい)~中庸~。
ペルシャの教育の話や、サグラダ・ファミリアの中にある学校の話、気付くことの大切さ。
精神性を高めるには、自分の位置を外から見る力が必要で、それが神だ。
素晴らしいふるさとを持っている人はどんなに遠くまでもいける…etc
盛りだくさんに繰り広げられるお話の一つ一つが内側に響きました。
今に集約される過去と未来。
今この時代の責任を果たすことの大切さと、今この瞬間からできること。
2011年に生きる私たちが、地球という単位でものを考えていくこれからの989年…
3000年紀をどのように生きていくのか。
悲惨な亡くなり方をしたにもかかわらず、幸福な顔で還っていったガウディ。
ガウディがサグラダ・ファミリアで最後に遺した言葉
「明日はもっとよいものを造ろう」
「少し大人になりましょう」外尾氏の深く心地よい声が、今も心に響きます。
最初にスペインで出版された外尾氏の著書「La libertad vertical」
スペイン語原題を日本語にすると「垂直の自由」
日本語訳版が原書房より出版されていますので、気になった方はぜひ。
吉岡 美千代