おみやげに戴いた「笹かまぼこ」♪ ~森と海のつながり~ - スパイラルのブログ

おみやげに戴いた「笹かまぼこ」♪ ~森と海のつながり~

[2011.09.21 吉岡 美千代]

食いしんぼうな私にいつもお土産を買ってきてくださる税理士の涼子先生☆
美味しいものを食べる時の私の顔が楽しいそうな!?
今回は、おみやげに「笹かまぼこ」を買ってきてくださいました(^^v

これ大好きなのです! さっそくぺろりと二つ食べちゃいました☆
ふむふむ 練り物には添加物が多いというけど、
これは少なめでとても美味しかったです。涼子先生ありがとうございます!

さて、「笹かまぼこ」で思い出したのは、今読んでいる「鉄は魔法使い」という本。

著者は、宮城県気仙沼湾で牡蠣やホタテの養殖業を営んでいる
漁師の畠山重篤(はたけやま しげあつ)さん。
1989年から「森は海の恋人」というキャッチで、
山に植樹活動を続けていらっしゃいます。

漁師である畠山さんが活動を始めたきっかけは、
フランスのロワール川河口の漁場を視察したのがきっかけだそうです。
「良い漁場は、漁場に注ぐ川が良いことと、川の上流には広葉樹林があること」だったとか。

その後、北海道大学の松永勝彦教授との出会いがあり、
「魚介が育つために必要な海草や植物性プランクトンの育成には、鉄分が不可欠であること」
を教えてもらいました。
そして、それは畠山さんが小さい頃に「森には魔法使いがいる」と聞いた話に繋がり…
森が怖かったけど、森の魔法使いの正体は『鉄』だった!
森の木の葉が落ちて腐敗して出来るフルボ酸鉄という鉄分が、
雨水や地下水に吸収され、川から海へと運ばれる。
特に広葉樹林は毎年大量の葉が落ち、
腐葉土層が早くできるので海にとって非常に大切だとのこと。

海の食物連鎖を考えると、魚が1キロに成長するには10キロ分の小魚が必要で、
その小魚が成長するには100キロ分の動物性プランクトンが必要となり、
更に1トンの植物性プランクトンが必要なのだそうです。
まさに「森は海の恋人」なのですね。

長々と書きましたが、気仙沼湾には大川、広田湾には気仙川から川が流れ込み、
素晴らしい循環のもとお魚のカレイも大漁で、美味しい「笹かまぼこ」が出来る…みたいな内容が書いてあり、
「森は海の恋人」と植林を続ける畠山さんたちの活動に感動している今日この頃です。

東日本大震災で死活問題の漁師さんたちですが、
震災から一ヵ月後に小魚が海に戻ってきたことを確認した畠山さんは、
希望を持ってこの本の出版に踏み切り、復興に取り組んでいらっしゃいます。

人間に合わせた環境づくりから、
自然に合わせた私たちの環境づくりを本気で考える時がきているように感じます。

みなさんはどう感じていらっしゃいますか?

23日からの三連休は、仕事にセミナーにと東京・大阪を飛び回るため、ブログはお休みします。
連休明けに色々とご報告いたします☆

2011.09.21 吉岡 美千代